Cuenca by Paula Pereira
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今回のインタビューでは、Paulaさんにお話を伺っています。日本語版の表紙を飾ったCuencaセーターですが、実はとても暖かなメッセージが込められていました。紹介してくれたブラジルやポルトガルの美術館も面白そうです。久々の海外旅行で訪れてみたくなりますね。
amirisu: このデザインのインスピレーションはどこから得ましたか?
Paula: 多くのニッターと同様、私もケーブル編みが大好きなんです。緩やかに交差して別々の方向に向かっていくカーブしたラインは、私たちの人生を何度も何度も横切って美しい道を切り開いている人々のメタファーのようです。この号のテーマは彫刻だったので、世界中のニッターが編み物を通じて出会い、素晴らしい手作りの彫刻を作る、そんなイメージで複雑にケーブルを絡み合わせてみました。
amirisu: デザインの過程で、どんな苦労や工夫がありましたか?
Paula: このデザインは、楽しくてスムーズな旅だったと言うべきでしょう。ヨークと袖口にはケーブルを密に配置し、そのほかの箇所には滑らかなメリヤス編みをたっぷりと使うことで、楽しく気持ちよく編むことができます。皆さんがこの”ニッティング・ライド”を楽しんでくれることを心から願っています!
amirisu: もう一枚編むとしたら何色で編みますか?
Paula: 色の可能性は無限大です!自分だったら、模様がよく見えるように明るめの色を選ぶと思います。
amirisu: 好きな美術館や芸術作品はありますか?簡単に紹介してください。
それとは別におすすめしたい美術館が二つあります。
一つ目は、ブラジルのサンパウロ美術館。イタリア生まれのブラジル人アーティストLina Bo Bardiが作った壮大な空間は、訪れた人にユニークな体験をもたらしてくれますよ。なんと、100点以上の絵画が壁ではなくガラスのパネルに吊り下げられているんです。この9年間、私はMASPから数ブロックのところに住んでいたのですが、MASPは私の逃亡先であり、インスピレーションの源でした。
もう一つ大きく印象に残っているのは、昨年の夏に訪れたポルトガルの手工芸品博物館MIATです。私は何年も前からRosa Pomarの作品に感心していました。彼女の研究や、ポルトガルの羊毛を使った手の掛かる素晴らしい仕事を遠くから楽しんでいたんです。MIATは、リネンやコットンといったポルトガルの生地やウールに対する私の情熱をさらに強くしてくれました。
Paulaさん、ありがとうございました!